醜形恐怖
皆様は、精神科や心療内科を受診したことがお有りですか。これらの病院は特殊な人が行く病院と思われてしまいますが、患者さんの大半は至って普通の人です。
特に心療内科は、身体症状の強い方、例えば緊張でお腹が痛いといった人もおいでになります。皆様も薄毛で精神的に追いつめられてしまったら、医師やカウンセラーに相談しても大丈夫なのですよ。
後程お話する不眠や精神的ストレスによって薄毛が進んでしまう方も多く、心理療法が結果的に薄毛の改善につながることもあります。気分が落ち着くとやみくもなケアをしなくなるという事実もあります。
薄毛の方で特に問題となるのは醜形恐怖と呼ばれる精神疾患です。精神科医の中には疾患と言うよりも何事も完全でなければいけないという気質の問題だという人もおり、激論が交わされています。
本格的な解説をすると長くなるので端的に申し上げると自分の姿や体の1部が醜く他人に不快感を与えるものだと「思い込んで」激しい劣等感を抱く状態のことです。
無闇やたらな発毛ケアをしたり、薄毛を気にして引きこもりになったりする方は、この状態の傾向が強いと思われます。残念なことにこういった方は発毛しても気が休まることができず、次の欠陥を探し出す傾向にあります。
ただ、心理療法や気分を落ち着ける薬をもらうことで、症状が和らぐことが多いので、ご自分や身近な方が薄毛で異様に苦しんでいる場合は心療内科の門をたたいてみるとよいかもしれません。因みにご自分の外見についてドクターに気を使う必要はありません。ただの白衣を着たホモサピエンスがいるだけですから。